仕事をする限り「人生の意味」や「目的」からは逃れられない

久々にブログを更新します。

私が社会人二週間目で嘆いていたのが4月13日のことですが、あれから既に一ヶ月が経過しました。この一ヶ月、長かったのか短かったのかよく分かりません。

社会人として働き始めて、気がついたことが一つあります。それは、「人生の意味」「目的」といった問いは、決して若かりし頃の青臭い疑問ではなく、人間が仕事をする上で必然的に発生する疑問であるということです。どういうことか説明しましょう。

意味・目的を問う思考法は仕事につきまとうもの

社会人として働いている方はお分かりかと思いますが、仕事では、「今自分がやっている仕事は何のためにあるのか」を意識せよとよくいわれます。上司からいわれたことを忠実にこなすだけでなく、その仕事の目的を意識し、そのために創意工夫をこらし、上司の期待を上回る成果を発揮せよと教えられた新卒社会人も多いことでしょう。

この考え方自体は間違っていませんが、同時に危うい側面も持っています。というのも、この考え方を延長してゆくと、「今自分が生きているのは何のためか」という疑問にぶち当たるからです。

具体的に考えてみましょう。今やっている仕事が、プロジェクトにおけるある一工程の完成のためだとします。その工程は何のためにあるかというと、プロジェクトの成功のためです。プロジェクトの完成は、会社の利益確保とか理念の実現とかを目的にしています。なぜそれをする必要があるかというと、そうしないと会社が存続できないからであり、皆様がその会社の構成員だからです。なぜ皆様が会社の構成員になっているのかというと、収入を獲得するため、自己実現をするため、家族を食わせるためなど色々です。では、何のために収入が要るのか、何のために家族を食わせるのか、なぜ生きる必要があるのか?……ここに至り、回答は不可能に近づいてきます。

つまり、仕事をしている限り、「この仕事は何のためか?」という意味・目的を問う思考法から逃れることはできない。この思考法が、「家族を食わせるため」「収入獲得のため」「会社の理念実現のため」あたりで思考停止できればよいのですが、そこで思考停止できない人間はさらに進み、人生の意味や目的について考え始めてしまう。ですから、仕事をしていて、「人生に何の意味があるのか」と考えるのはそういった思考法の帰結であり必然なのです。

「人生の意味について考えても仕方がない」とか「そんなものは存在しない」という人たちがいます。それ自体は間違っていないと思いますが、こういった意見は、上記の事情を見落としています。仕事において、常に意味とか目的を意識して働いている人間たちが、人生についてだけは意味や目的を考えず、「そんなもの考えても仕方がない」と思考停止するのは極めて難しい。人間が仕事をしている以上、人生の意味や目的は、回答できないにも関わらず逃れることができない厄介な疑問なのです。

我々は、仕事以外で普通に生活している分には、人生の意味や目的など考えないでしょう(考える方もいらっしゃるかもしれませんが)。趣味を楽しむときに、「この趣味は自分の人生においてどんな意味があるのか?」と考える人はあまりいない。「趣味を楽しんでもどうせ死んでしまう」と考える人もそんなにいない。それは、仕事以外では意味や目的を考える思考法を使う必要がないからです。

我々はどう生きるか

私の考えでは、この思考法に対する対処法は三つです。

第一に、「家族を食わせるため」「収入獲得のため」あたりで思考を停止して働くこと。これ以上思考を働かせると、働くこと、生きることがどんどん虚しくなります(私がまさにこれなのですが)。

第二に、ニートかヒモになって、働く必要がない生活を送ること。働きさえしなければ、意味や目的を問う思考法から解放され、毎日が楽しければそれでいいという状態になれます。ただ、一生ニートやヒモを養ってくれるお人好しはまずいないと思われますので、現実的に難しい。あるいは、専業主婦や主夫になって仕事から解放されるのもありでしょう(その代わり家事がありますが、家事は仕事ほど意味や目的を問う必要がありません)。

第三に、仕事以外のものから収入を獲得して生活すること。福本伸行『アカギ』の赤木しげるなどがこれですが、漫画ならともかく、現実にこういう生き方をするのは不可能でしょう。仕事以外となるとギャンブルとか犯罪になりますが、どこかの組織に属するならともかく、単独でギャンブルや犯罪を続けて生計を立てるのは困難です。

この中で現実的なのは一番でしょう。「人生の意味」や「目的」について考えるのはプライベートにとっておいて、仕事中は最低限の目的だけ(「プロジェクトの一工程のため」とか)を意識して働くことです。それ以上考えそうになったら、「収入獲得のため」で思考停止してしまうことです。仕事において意味や目的を問うことは大切ですが、考えすぎないようにすることも大切です。

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仕事をする限り「人生の意味」や「目的」からは逃れられない」への1件のフィードバック

  1. ほぼ全ての人が1ですね。仕事の意味、私も考えますね。とりあえず考えても仕方がないので生計を立てるためと割りきっています。そして趣味に時間を当てることでリフレッシュしています。本当に仕事しか出来ない労働環境だったら精神的に参っていると思いますねハハ

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