「あしたのジョー」論

2014年1月10日から書こうと宣言して一向に書けなかったのですが、ようやく「あしたのジョー論」を書き始めることができます。

作品紹介

『あしたのジョー』とは、1968年~1973年に『週刊少年マガジン』に連載された高森朝雄(梶原一騎)原作、ちばてつや作画の漫画です。1970年~1971年には「あしたのジョー」、1980年~1981年には「あしたのジョー2」としてアニメ化されました。1980年と1981年にはアニメ総集編版の劇場版が、1970年と2011年には実写映画版も制作されました。

お読みになったことのない方でも、「まっ白な灰だけが残る」という名言、「まっ白に燃えつきた」ラストシーンはご存じでしょう。それほど有名であり、漫画史に残る名作です。

作中の登場人物(力石徹)が死んだときに葬儀が行われたり(『北斗の拳』のラオウや、『アカギ』『天』の赤木しげるの葬儀より数十年も前です)、よど号ハイジャック事件の犯人が「われわれは明日のジョーである」と宣言したりと、大きな社会的反響を呼んだ作品でもあります。

アニメ版も、連続パンや止め絵(ハーモニー)・画面分割・入射光などの斬新な演出が使われ(特に「光るゲロ」は有名)、「出崎演出」と呼ばれる出崎統監督の代表作となりました。

考察対象

今回考察の対象とするのは、

  • 原作漫画『あしたのジョー』
  • アニメ第一作「あしたのジョー」
  • アニメ第二作「あしたのジョー2」

の三つです。実写映画版については言及しません。

考察内容

現段階では以下の考察内容を考えています。

  1. 「あしたのジョー」における拳闘(ボクシング)とボクサーの位置づけ
  2. ボクサーとしてのジョーについて
  3. ドヤ街の住人ジョーについて
  4. ジョーの対戦相手について
  5. 世界タイトルマッチでジョーはなぜ負けたか
  6. 「あした」とは何か
  7. 葉子・紀子という二人のヒロインについて
  8. 「まっ白に燃えつきた」ラストシーンについて
  9. ジョー・星飛雄馬・伊達直人について
  10. アニメ「あしたのジョー」「あしたのジョー2」について
  11. 「あしたのジョー」本を読む
  12. 「あしたのジョー」はなぜおもしろいのか

〔追記〕以下の全十三回となりました。

  1. ボクシング(拳闘)とボクサーについて──「あしたのジョー」論その一
  2. ボクサーとしての矢吹丈について──「あしたのジョー」論その二
  3. ドヤ街住人としての矢吹丈について──「あしたのジョー」論その三
  4. 力石徹、カーロス・リベラ、金竜飛、ホセ・メンドーサについて──「あしたのジョー」論その四
  5. 林紀子、白木葉子について──「あしたのジョー」論その五
  6. 「あした」について──「あしたのジョー」論その六
  7. 「あしたのジョー」の最後について──「あしたのジョー」論その七
  8. アニメ・劇場版「あしたのジョー」「あしたのジョー2」について──「あしたのジョー」論その八
  9. 「あしたのジョー」の差別・放送禁止用語について──「あしたのジョー」論その九
  10. 梶原一騎漫画における「あしたのジョー」──「あしたのジョー」論その十
  11. 矢吹丈と赤木しげる──「あしたのジョー」論その十一
  12. 「あしたのジョー」本・サイト・ブログ比較──「あしたのジョー」論その十二
  13. 「あしたのジョー」の現代的意味──「あしたのジョー」論その十三

アニメ版をご覧になったことのある方はお分かりでしょうが、「あしたのジョー」のアニメは、原作に比べるとオリジナル要素や削除された要素が色々とあります。特に第二作の「あしたのジョー2」はオリジナル要素が多く、ほぼ別物といっても過言ではない出来になっています。

そこで、まずは原作漫画について考察した上で、アニメ版と原作の相違点、アニメの解釈に対する私の意見を述べることにします。ですから、最初のほうは原作に準拠して語ることが多くなると思われます(ただ、折に触れてアニメ版にも触れます)。

出典について

漫画『あしたのジョー』は、様々な形で単行本化されています。

2014年の時点でこれだけの種類があります。実はこれ以外にも、少年マガジンコミックス(全23巻)やちばてつや文庫(全20巻)・KCスペシャル(全13巻)などがあるのですが(あしたのジョー過去録1参照)、これらは現在では入手困難です。

作中の同じシーンでも、種類によって巻数やページ数が異なりますし、単行本によって表記が変更されている箇所もあるので、どれを典拠として記事を書くかは重要な問題になってきます。

書店で手に入りやすいもので広く流通しているものといえば、講談社漫画文庫でしょうか。あと、2006年に刊行され、2011年にアンコール版も出た講談社プラチナコミックス版も入手しやすいでしょう(ちなみに、私が持っているのは講談社プラチナコミックス版です)。ただ、昔からの読者だと、講談社コミックスで読んだという方もいらっしゃいます。

できればすべての単行本に目を通して、何巻・何ページという出典を記載したかったのですが、それはできそうにありません。そこで、出典としては講談社プラチナコミックス版を用いることにします。ただ、他の単行本を持っている人のために、作中の台詞やコマなどを引用して分かりやすいようにします。

あと、講談社プラチナコミックス版では「差別用語」とされたものが修正されていますが、修正前の差別用語についても記載してゆきます。

〔追記〕差別用語・放送禁止用語については第九回で説明しました。

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