「ミドルボイス」「ヘッドボイス」を出すためには──ボイストレーニング論その十五

ボイストレーニング論第十五回です。今回は、私の経験談も踏まえながら、「ミドルボイス(地声)」「ヘッドボイス(地声)」を出すコツを書き、このボイストレーニング論の締め括りと致します。

※ボイストレーニング論は全十五回です。「裏声を練習すればミドルボイスが身につく?」「ミドルボイスって地声? 裏声?」「ミドルボイスの音源が聞きたい」そんな方はぜひお読みください(全記事一覧は、カテゴリ「ボイストレーニング」か、記事「ボイストレーニング論」参照)。

※当ボイストレーニング論では「地声」「裏声」×「チェストボイス」「ミドルボイス」「ヘッドボイス」の2×3=6「声区」論を提唱しており、それを前提に論を展開しています。詳しくは第三回第四回第五回をご覧ください。

ボイストレーニング論その十五の要旨

  • 発声練習以上に、自分の声を正確に判断できる耳を持つことが重要である。他人の意見は当てにならないことが多い。
  • 「裏声」の練習は重要だが、「裏声」から「ミドルボイス(地声)」「ヘッドボイス(地声)」が身につくことはありえない。
  • 「ミドルボイス」「ヘッドボイス」を発声する際、声帯が適切に進展・削減されていれば、喉仏の下がへこむことがある。
  • 他人の意見を聞くのもよいが、ボイストレーニングでは最終的には自分が頼りである。

目次

「ミドルボイス(地声)」「ヘッドボイス(地声)」の発声方法

これまで、「ミドルボイス(地声)」「ヘッドボイス(地声)」に関する理論的な説明をしてきました。しかし、ボイストレーニングをされている方々は、「結局、ミドルボイス(地声)をどうやって出すのか?」と疑問に思われていることでしょう。

そこで、私の経験談を元に、「ミドルボイス(地声)」の出し方のヒントを書いてみます。ただし、万人に適用できるとは限りませんのでご注意ください。

「地声」「裏声」を判断できる「耳」を持つ

発声とは直接関係ありませんが、ボイストレーニングにおいて、「地声」「裏声」を判断できるようにすることはとても重要です。これは自分の声に限らず、他人の声についてもです。

今まで述べてきたように、巷では「芯のある裏声」を「ミドルボイス(地声)」と主張していたりと、嘘が蔓延しています。どこかのボイストレーニングサイトに自分の声の録音を投稿して、「ミドルボイス(地声)」かどうか判断してもらったとしても、正しい答えが返ってくる保証は全くありません。ボイストレーニングにおいては、人のいうことは当てにならないのです。

ですから、皆様自身が「地声」「裏声」を聞き分ける聴覚を持つことが重要です。それを持てば、他人の声を聞いているときに「これは地声だ」「あれは裏声だな」と判断できるようになりますし、自分の声を聞いているときも、同じように判断できるようになります。

せっかく「ミドルボイス(地声)」が出せたとしても、それが「地声」であることを判断できなければ、いつまでも「自分はミドルボイス(地声)が出せていないんだ」と誤解することになりかねません。逆に、自分の出している声が「裏声」だと分かれば、「自分はミドルボイス(地声)が出せている」と誤解することもありませんし、むだな努力をする必要もなくなります。

では具体的にどうするのかというと、まずは数多くの楽曲の音源を聞くことです。一概に「地声」「裏声」「ミドルボイス」といっても様々なものがありますし、「裏声」でも「息がスカスカ抜ける裏声」「芯があるが息漏れが分かりやすい裏声」「共鳴が高まって地声と区別しにくい裏声」など、色々あります。色々な音源を聞いて、「地声」「裏声」を正確に判断できる聴力を身につけましょう。

音源だけでも構いませんが、できれば、映像つきの音源を視聴することを薦めます。映像つきであれば、歌っている人の喉の動きも細かく観察できるからです。

そうした音源の経験を元に、自分の声をよく聞くことです。「今出している声は、あの音源と同じで息漏れが多いから、裏声だろう」「この声は、芯はあるが倍音が少ないから、裏声だろう」という具合に、自分の声に対して敏感になることです。

大事なことは、「今の声は地声っぽいからミドルボイスだろう」といった曖昧な判断をしないこと。「地声っぽいとはどういうことか」「なぜ地声っぽく聞こえるのか」と疑問に持ち、「今の声は地声っぽいが、共鳴やノイズで息漏れをごまかしている感があるから、実は裏声なのではないか」と考えてゆく癖を持ちましょう。

「声帯閉鎖」をしても「ミドルボイス(地声)」は身につかない

もちろん、最低限の声帯閉鎖は必要です。声帯閉鎖が全く起こらないと、声帯が接触しないので、声自体が出ないからです。

しかし、声帯閉鎖を強化したから「ミドルボイス(地声)」が身につくという理解は誤りです。第十四回で指摘したように、声帯閉鎖とは、声のスカスカをなくせということにすぎません。小野正利氏「気まぐれEntrance III」のMarcyさんが指摘されていたように、声帯閉鎖を第一に考える練習はほぼすべて誤りです。声帯の閉鎖だけを考えており、声帯の伸展や削減を考慮していないからです。

第十二回第十三回で散々指摘しましたが、インターネット上のボイストレーニングサイトやブログのほとんどは、「裏声」に声帯閉鎖を加えれば「ミドルボイス(地声)」になるという嘘を書いています。「裏声」に声帯閉鎖を加えたところで、強い「裏声」にしかなりません。

もしあなたがボイストレーニングについて誰かに質問をして、「声帯閉鎖」云々と答えられたら、もっと具体的に質問してみるとよいでしょう。声帯とは「声唇」「声帯靭帯」のどちらを指すのか、なぜ「声帯閉鎖」が重要だというのか、と。それできちんと答えられなかった場合、その回答者のいうことは当てにできません。

前回述べたように、「ミドルボイス(地声)」や「ヘッドボイス(地声)」は、輪状甲状筋を働かせて、声帯を伸展・削減させることによって発声されます。そこで、輪状甲状筋を鍛えるために「裏声」が重宝されます。

もちろん、私も「裏声」練習を重視しています。「チェストボイス(地声)」を上げて輪状甲状筋を鍛えようとすると、声帯を硬直させて「張り上げ声」になる恐れが高いですし、喉を傷めやすいので、輪状甲状筋の訓練には「裏声」練習がよいでしょう。

ただし、「裏声」はあくまで「裏声」にすぎません。いつまでも「裏声」を練習し、声帯閉鎖や共鳴などを加えていたところで、「ミドルボイス(地声)」が出せるようにはなりません。「地声」と「裏声」では声帯の振動形態が異なるからです。

「ミドルボイス(地声)」を身につけるためには、「チェストボイス(地声)」からアプローチをするしかありません。「裏声」を出し続けても「地声」になることは絶対にありえないので、「チェストボイス(地声)」を通じて、「ミドルボイス(地声)」を身につけるしかないのです。

誤解してほしくないのですが、「チェストボイス(地声)」を張り上げろとは全く申しません。むしろ逆で、声帯緊張(力み)などに頼ることなく、声帯伸展で「チェストボイス(地声)」高音を出せるように練習し、徐々に声帯伸展・削減をできるように練習してゆくのです。

喉をへこませてみる

しかし、声帯伸展・削減などどうやってできるようにするのか。万人向けの練習方法を提唱することはできませんが、私なりの練習方法を書きましょう。

皆様は、歌手が「ミドルボイス」や「ヘッドボイス」を発声するとき、喉がへこんでいることが多いことをご存じでしょうか。

「ハローの涙」の1:08以降の田中昌之、「愛をとりもどせ」の0:32や1:16の遠藤正明、0:27や1:26の小野正利の喉をご覧ください。喉仏の下の部分がへこんでいることが確認できます。これ以外だと、

ラルクアンシエル(L’Arc〜en〜Ciel)の「瞳の住人」
1:14や2:22や3:23のhydeの喉
ラウドネス(LOUDNESS)の「LOUDNESS」
1:13の二井原実の喉
モーツァルトの「魔笛」の「夜の女王のアリア」
2:44や2:50や3:00や3:12や4:05のディアナ・ダムラウ(Diana Damrau)の喉
鬼束ちひろの「月光」
1:32や2:55や3:02や3:08の鬼束ちひろの喉
Nob・遠藤正明の「ペガサス幻想」
0:15や0:20や0:50や0:58や1:58や2:04や2:49や3:11のNobの喉
レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の「天国への階段」(Stairway To Heaven)
8:46〜のロバート・プラントの喉

などでも喉のへこみが見られます。この現象は、高音で使う多くの歌手で確認できる現象です。

〔追記〕誤解を招く書き方をしてしまったので補足しますが、「ミドルボイス(地声)」なら喉仏の下がへこみ、「ミドルボイス(裏声)」ならへこまないということではありません。「地声」であれ「裏声」であれば、声帯が適切に進展・削減していれば、へこみは発生するものと思われます。ただ、ボイストレーニングをしている多くの人は、「裏声」を出したら喉仏の下がへこむという段階にすら到達していない(つまり、「裏声」の発声にも難がある)人が多いと思われるので、まずはへこみを目指してはどうかという提案です。

私は解剖学には詳しくないのですが、この現象は、恐らく以下のようなものです(私の説明が誤っている恐れもあるので、誰か解剖学に詳しい方が証明してくださるのを期待しています)。

以前も引用しましたが、声帯と声の関係から再び声帯の図を引用して説明しましょう。

輪状甲状筋

オレンジ色の部位が声帯、ピンク色の太線が輪状甲状筋を指します。輪状甲状筋が働くとき、喉頭は前に傾き、声帯も前に傾きます。このとき、輪状甲状筋が収縮して甲状軟骨が前に傾くので、喉の筋肉がへこむのではないか。

つまり、輪状甲状筋が働き、声帯が適切に伸展しているときは、喉仏の下の筋肉はへこむのです。逆にいえば、喉仏の下の筋肉をへこませるような発声をして、声帯の伸展を促すことはできないでしょうか。

以下は私の経験談ですが、万人が真似して「ミドルボイス(地声)」を出せる保証はありませんので、話半分でお読みください。

喉をへこませる方法として、息を吸いながら発声するというのがあります。普通は息を吐きながら発声するので、奇異に思われるかもしれませんが、理論的には可能です。声は声帯を息が通過すれば発生するわけで、それが呼気であろうと吸気であろうと関係ありませんから、息を吸っても声は出せます。

〔追記〕ちなみに「ホイッスルボイス」も、息を吸いながらのほうが出しやすいと思われます。口笛も吸気のほうが高音を出しやすいので、何か共通点があるのでしょうが、詳しくは研究中。

まず、息を吸いながら、「チェストボイス(地声)」を出してみます。輪状甲状筋が働いているときは喉仏が下に下がるので、喉仏を下げぎみにしながら息を吸って発声すると、上手く喉がへこむ気がします。これで、喉をへこませる感覚を掴みます。

ただし、いつまでも息を吸いながら発声するわけにはゆきません。慣れてきたら、喉をへこませる感覚を保ちながら、呼気で(つまりいつも通りに)発声できるようにします。これを繰り返すと、「チェストボイス(地声)」高音になったときに、意識しなくても自然と喉仏の下がへこむようになってきます。

上手く行けば、「チェストボイス(地声)」の最高音を超えても、「地声」のまま発声し続けることができます(私はできました)。輪状甲状筋が上手く働き、「裏声」に裏返ることなく、声帯の伸展・削減をすることができたのです。ここに至り、「ミドルボイス(地声)」を出すことができました。

「声区」融合の観点からいえば、「ミドルボイス(地声)」からではなく、「チェストボイス(地声)」高音から喉仏の下がへこみ始めるのがよいでしょう。こうなると、「チェストボイス(地声)」から「ミドルボイス(地声)」に切り替えるという意識もなく、「声区」を移動できるようになります。

声帯の感覚を掴む

「ミドルボイス(地声)」が出せるようになったところで、安心はできません。喉締めなどの問題が残っているでしょうし、「チェストボイス(地声)」との感覚の違いもあるからです。

第四回で述べたことがありますが、「ミドルボイス(地声)」は、「チェストボイス(地声)」に比べて声帯の感覚が異なります。声帯全長が振動する「チェストボイス(地声)」に比べて、「ミドルボイス(地声)」は声帯前方が削減して声帯の一部のみが振動するからです。声帯中央や後方が振動して、声が頭を突き抜けたり、うなじに響く感覚になります。

「ミドルボイス(地声)」を出すとき、声帯のどこが響いているかを感じ取り、声帯の感覚を掴むことが重要です。うかつに「チェストボイス(地声)」と同じ感覚で出してしまうと、力んで喉仏を上げてしまったり、「チェストボイス(地声)」張り上げになったりして、喉にダメージを与えかねないからです。

「換声点」は「克服する」ものではない

これは私だけの感覚かもしれないので、あまり鵜呑みにしてほしくないのですが、参考になるかもしれないので書いておきます。

音階練習などをして「換声点」を克服し、「声区」融合を図る練習方法がありますが、あれはほとんど無意味ではないかと思っています。音階練習をして「チェストボイス(地声)」と「ミドルボイス(地声)」を行き来したところで、「換声点」がなくなりはしません。

ここで、少し私の経験をお話しします。

私は男性で、「チェストボイス(地声)」ではD#4(mid2D#)、張り上げてE4(mid2E)までしか出ませんでした。これより上の音程は「裏声」でしか出なかったのです。

ところが、「ミドルボイス(地声)」が出せるようになると同時に、「チェストボイス(地声)」と「ミドルボイス(地声)」の「換声点」がなくなっていることに気がついたのです。

今までなら「チェストボイス(地声)」で無理やり張り上げるか、「裏声」に逃げるしかなかったE4(mid2E)が、自然と「ミドルボイス(地声)」に変わるようになりました。「裏声」で出すことは今でもできますが、「チェストボイス(地声)」による張り上げはできなくなったのです。

つまり、「ミドルボイス(地声)」が発声できるようになるのと、「チェストボイス(地声)」と「ミドルボイス(地声)」の「換声点」が消滅しているのは、ほぼ同時に起こると考えられるのです。

いいかえると、「換声点」が存在しているということは、「ミドルボイス(地声)」の発声に何か問題があることを意味します。例えば、「チェストボイス(地声)」ではさほど声帯緊張が生じないのに、「ミドルボイス(地声)」になると生じるとか。そういう発声に問題を抱えた状態で「換声点」の克服練習をしたところで、改善されはしません。

プロの歌手でいうと、デーモン小暮などがこの典型です。彼は、「ミドルボイス(地声)」は美しく発声できるのに、「ヘッドボイス(地声)」になると急激に力みを入れて鋭く発声するので、「ミドルボイス(地声)」と「ヘッドボイス(地声)」の「声区」融合が進んでいないのですが、それは「ヘッドボイス(地声)」の発声に問題があるからです。

あるいは、そもそも「ミドルボイス(地声)」を出せていない可能性もあります。そういう人は大概「ミドルボイス(裏声)」を出していますから、どれだけ練習しても、「換声点」を消すことは不可能です。

もちろん、「ミドルボイス(地声)」の感覚に慣れるために、「チェストボイス(地声)」と行き来して違いを掴むといった練習方法はありだと思います。が、それは「声区」融合が実現した後の話であって、音階練習などをしても、(音程の練習にはなるかもしれませんが)「声区」融合の練習にはなりません。

私は「ヘッドボイス(裏声)」は出せるのですが、「ヘッドボイス(地声)」は出せませんので、詳しいアドバイスはできません。ただ、参考になりそうなことを書いておきます。

「ヘッドボイス(地声)」は、「ミドルボイス(地声)」に比べてかなり難易度が上がると思われます。第一に、声帯の伸展や削減が進むため、より力が必要になり、より繊細なコントロールが必要になるからです。

第二に、「ヘッドボイス(地声)」は、「ミドルボイス(地声)」が十分に使いこなせないと出せない(と思われる)からです。大抵の人は「チェストボイス(地声)」は使い慣れていますから、そこから「ミドルボイス(地声)」に繋げるのは、さほど難しくありません。ところが、「ミドルボイス(地声)」から「ヘッドボイス(地声)」に繋げる場合、「ヘッドボイス(地声)」自体の難易度が高い上に、「ミドルボイス(地声)」というふだん使い慣れない声と「声区」融合しなくてはならないので、「ミドルボイス(地声)」の発声がままならないと、「ヘッドボイス(地声)」もまともに出せません。

ボイストレーニングでは自分が頼り

私の経験談も含めて、色々と書いて参りました。最後に、今までのボイストレーニング論のまとめのようなことを書きましょう。

ボイストレーニングというのは、(ボイストレーナーについたり、誰かに声を聞いてもらうとしても)結局は自分が頼りとなります。他人はあなたの声を聞くことはできても、声帯の細かい動きや、あなたの「ミドルボイス(地声)」の感覚、声帯の息漏れの感覚など一切分かりませんから、自分の感覚を頼りにして、練習をするほかありません。

ただし、やみくもに練習をしても意味がありません。正しい理論と知識を持って、自分の声を正確に判断できるようにした上で練習しなくてはなりません。そうでないと、「地声と裏声を混ぜる」とか「ミドルボイスは喉を開く」とか「裏声に声帯閉鎖を加えるとミドルボイスになる」とか、デタラメの数々に騙され、練習時間をむだに過ごすことになりかねません。

皆様が正しい判断ができるように、今までたくさんの音源を挙げ、正しい理論や知識を書いて参りました。後は、皆様がご自身の感覚を頼りに練習してください。

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「ミドルボイス」「ヘッドボイス」を出すためには──ボイストレーニング論その十五」への26件のフィードバック

  1. はじめまして。
    色々勉強されていて、とても参考になっています。
    ミックスボイスについて書かれているサイトのほとんどが、裏声ベースなのに対して、こちらの声の分け方はとても面白い。
    でも地声でミドルボイスというのがどうも分かるような分からないようなところです。
    理論はとてもよく分かりましたので、自分の歌声をアップしていただけませんか⁇

    • > とおりすがり様
      初めまして。コメントありがとうございます。

      ミックスボイスについて書かれているサイトのほとんどが、裏声ベースなのに対して

      おっしゃる通り、既存のボイストレーニングのほとんどが裏声中心に論じてしまっています。
      これは、高音域を発声するには輪状甲状筋の伸展が必要であることと、輪状甲状筋を鍛えるには「裏声」がよいことを混同してしまっていることが原因です。

      地声でミドルボイスというのがどうも分かるような分からないようなところです。

      「ミドルボイス」という名称にこだわると意味が分かりにくいかもしれませんが、要は「地声」に聞こえる声ということです。
      声質にもよりますが、どんな歌手であっても、「地声」と「裏声」というのははっきり区別がつくものだと思います。
      明らかに「チェストボイス(地声)」では歌えない高音域を「地声」で歌っている場合、その人は「ミドルボイス(地声)」「ヘッドボイス(地声)」で歌っていると考えられます。

      自分の歌声をアップしていただけませんか⁇

      私自身の歌声の音源を挙げていないというのは確かに説得力に欠ける部分ではあり、私も気にしているのですが、挙げない理由がいくつかあります。
      「ミドルボイス(地声)」を出せるとはいえ完成度がそれほど高くないので参考にしづらいこと、録音環境に恵まれないことなどです。

      あと、「ミドルボイス(地声)」といっても声質や声帯伸展によってまるで違いますから、私の音源を載せると、それがすべてだと誤解されかねないという懸念もあります(昔の「みくぼいす」などがそうでした)。
      ですから、私の歌声を載せるよりも、多種多様なプロの音源を載せるほうを優先しております。

  2. 記事全部読みました。
    ミドルヘッドを地声と裏声で分けるってのが新鮮で参考になりました。
    また比較指摘したりする人は少ないので読み応えがありました。
    SLSの講師がロックを歌うとなぜこうも原曲と違うのか?
    それは正しい発声だから違うだけ?とずっと疑問に思ってました。
    そしてケンが5つの理由としてSLSを批判してるのを見たり、知恵袋で地声は地声、裏声は裏声で考えた方がいいとかの回答を見てやっぱり何か違うものが…と思ってました。
    それでこのサイトを見つけてまだ余り理解出来てないのが正直な所でしたが合点がいったのです。感謝してます。
    あとおこがましいのですが参考動画が結構削除されて見れなくなっているので残念でした。

    • > Connie様
      初めまして。コメントありがとうございます。

      ミドルヘッドを地声と裏声で分けるってのが新鮮で参考になりました。

      裏声中心でボイストレーニングを解説するサイトやブログが多いために、「ミドルボイス」「ヘッドボイス」=「裏声」と思いこんでいる方がかなり多いですね。
      その一方で、「ミドルボイス」「ヘッドボイス」=「地声」と決めつけるのも早計だと思います。

      感謝してます。

      ありがとうございます。混乱の多いボイストレーニング理論ですが、少しでもConnie様の理解に貢献できれば幸いです。

      参考動画が結構削除されて見れなくなっているので残念でした。

      おっしゃる通り、YouTubeやニコニコ動画の動画は削除されることが多いので、視聴できなくなっているものもあると思います。
      一度、全ページの動画を巡回して、削除されているものは差し替えようと思います。
      もし削除されている動画がありましたら、ご報告いただけますと幸いです。

      • 返信ありがとうございます。
        >>まだ余り理解出来てないのが正直な所でしたが
        の部分は「私が理解できていない」という意味です。
        誤解が起きないように補足しておきます(苦笑
        >>その一方で、「ミドルボイス」「ヘッドボイス」=「地声」と決めつけるのも早計だと思います。
        その通りだと思います。声帯で地声裏声を定義付けるのはいい反面そんな簡単な話ではない気も同時にします。だがしかし、巷ではミドルは裏声だ!地声だ!と議論され続けてるのも事実なわけで、声帯の動き(声唇と声帯靭帯)で定義付ける事は現状必要だと思いました。

  3. 記事の方、全て読ませていただきました!
    解剖学的な面からもここまで正しくわかりやすいものは初めてです。まさにこういうのを探していました!
    といいますのも、ネットにあがっている動画や記事そして多くの人が裏声の強化→その強化された裏声とチェストボイスの喚声点の消失、声区の融合を完成させることによりミドルボイスが完成する。そしてどの歌手もがこのミドルボイスを使っているのだと述べています。
    しかしもともと強化された裏声が出せた僕にはこれがずっとしっとこなく悩んでいました!それは歌手が出している高い声は強化された裏声ではないとわかっていたからです(確信はもてていませんでした)しかしこの記事を見て確信が持てました!
    そして仮に地声と裏声の声区融合が可能であったとしてもそれは一般的に求められている地声ミドルボイスにはならないということに気づいていたからです。
    あなたのような方がいて本当に助かりました。感謝の一言です。
    最後に質問させていただいてもよろしいでしょうか。
    地声ミドルボイスの習得について、喉仏の下の筋肉の凹みを定着させる練習をとして息を吸いながらチェストボイスを発声するというものがありましたが、どうもうまく発声できません。ゾンビのような変な声が出るくらいです。かといって呼気でその音を真似して出そうとしても出せないんです。コツなどありますでしょうか?
    それともう一点
    自分的にはミドルボイスを習得できていないと思っていますが地声で出る時はhiFくらいまで出ます。
    しかしこの音をチェストボイスで出すのは不可能と考えるとミドルボイスに移行しているのかなと思っています!
    しかしmid2F.Gあたりでどうも辛くなってしまい張り上げ気味でこれより高い音になるとさらに安定感がなくなり音が出ない時が多いです。ここから考えると移行がスムーズにいっていないもしくはミドルボイスが安定していないのではないかと思っています。この記事によればミドルボイスが安定すればチェストからミドルへの移行はスムーズに繋がると書いてありましたのでやはりミドルボイスはところどころ出せているがまだチェストが高音部ででてきてしまうと考えてよろしいんでしょうか? またその場合どのような練習を行っていけばよろしいですか?

    • > Asuna様
      初めまして。コメントありがとうございます。

      ネットにあがっている動画や記事そして多くの人が裏声の強化→その強化された裏声とチェストボイスの喚声点の消失、声区の融合を完成させることによりミドルボイスが完成する。そしてどの歌手もがこのミドルボイスを使っているのだと述べています。

      おっしゃる通りですね。ネットにあるものの多くは、「強化ファルセット」と「ミドルボイス(地声)」を混同して論じています。
      これは「気まぐれEntrance III」のMarcyさんが指摘されていた誤りなのですが、それが未だに蔓延しているのは憂うべきことです。

      ゾンビのような変な声が出るくらいです。

      おっしゃる通り、いきなり息を吸いながら声を出そうとしても、「ゾンビのような」掠れた弱々しい声が出る可能性がありますね。
      対策として、最初は普通に息を吐いて声を出し、途中で息を吸う発声に切り替えるというのはどうでしょうか。

      吸気発声といえど、声帯に息を通過させて声を出している点では呼気発声と変わりないわけで、難しいわけではありません。
      吸気発声が上手くいかないのは、息を吸うことに意識が向かいすぎて、息が声帯をあまり通過していないといった原因が考えられます。

      自分的にはミドルボイスを習得できていないと思っていますが地声で出る時はhiFくらいまで出ます。
      しかしこの音をチェストボイスで出すのは不可能と考えるとミドルボイスに移行しているのかなと思っています!

      hiFというと、男性はおろか、女性でも「チェストボイス(地声)」、人によっては「ミドルボイス(地声)」でも発声不可能な声域になりますね。

      まず、hiFという音程は本当でしょうか?
      Asuna様が勘違いをされているとは思いませんが、たまに音程を勘違いしている人(いわゆる「オク下」)がいるので、確認をさせていただきたいと思います。
      また、この音程はチューナーか何かで測ったものでしょうか? または、hiFの音程が出てくる曲を歌うことができるということでしょうか?

      次に、「地声」というのは何を基準に判断されているでしょうか。
      確かにhiFを「チェストボイス」で発声するのは不可能ですが、「ミドルボイス(裏声)」や「ヘッドボイス(裏声)」でなら発声は可能です。

      mid2F.Gあたりでどうも辛くなってしまい張り上げ気味でこれより高い音になるとさらに安定感がなくなり音が出ない時が多いです

      これだけですと、Asuna様が「ミドルボイス(地声)」を発声できているかどうか判断が難しいですね。
      というのも、mi2dFやmid2Gの音程だと、「チェストボイス(地声)」を張り上げて発声できる男性もいらっしゃるためです。
      ですので、Asuna様が「ミドルボイス(地声)」を出せているか否か、確認することができればよいのですが。
      以前、問い合わせフォームから私に声の音源を送ってくださった方もいらっしゃるので、もしお望みでしたら声の診断をすることは可能です。

  4. はじめまして
    木村と申します。

    ミドルボイスを習得したく、色々とネットを見て回っていたら
    このサイトに行き着き、大変興味深く読ませていただきました。
    そこで早速、声帯を伸展させる為に喉をへこませて歌ってみたところ
    それまでは地声で張り上げてしまっても出せなかった、例えば粉雪のサビ
    hiAの所が出せたり等 今までよりも高音が出せた手ごたえを得られました。

    今まで出せなかった高音が出せたことで声帯の伸展は出来たのではないかと思っているのですが、ミドルボイス習得の為にもうひとつ必要な要素であろう声帯の削減というのがよくわかっていません。

    コメント欄等も見て思ったのですが、声帯の伸展を強くしていけば
    声帯が薄く極限まで伸びていき、結果ー声帯の前方が閉鎖するのではないかと思うのですが、どうでしょうか?この考えが間違いとなると、
    そもそも削減はどうすればできるのでしょうか?

    • > 木村様
      初めまして。コメントありがとうございます。

      それまでは地声で張り上げてしまっても出せなかった、例えば粉雪のサビ
      hiAの所が出せたり等 今までよりも高音が出せた手ごたえを得られました。

      お役にたてて何よりです。インターネット上のほとんどの記事は、「ミドルボイス(地声)」と称した「裏声」を練習させるものばかりですからね。

      声帯の伸展を強くしていけば
      声帯が薄く極限まで伸びていき、結果ー声帯の前方が閉鎖するのではないかと思うのですが、どうでしょうか?

      「声帯閉鎖」という概念は誤解を招きやすいので、そう思われるのももっともだと思います。説明しましょう。
      第三回でも説明したのですが、「声帯閉鎖」とは、声帯があわさって完全に閉じることではありません。
      確かに、声帯が振動する過程で「閉鎖」する期間があるのですが、完全に「閉鎖」してしまうわけではありません。声帯から息も通りますし、振動もします。

      これに対し、「声帯削減」とは声帯が薄く伸びた結果、声帯前方が閉じてしまい、振動しなくなることです。これこそが、木村様のおっしゃる「声帯の前方が閉鎖」するという現象です。

      「声帯閉鎖」と「声帯削減」は、似ているようでかなり違う概念であることがお分かりいただけたでしょうか。
      一方は完全に閉鎖するわけではないので振動が起こったままであり、他方は完全に閉鎖するために振動が起こらない(だから振動部位の長さが短くなる)のですから。

      声帯削減の方法についてですが、正直にいって、私もよく分かっていません。
      ただ、輪状甲状筋が十分に鍛えられていれば、高音域を「地声」で出そうとしたとき、自然と声帯が伸展・削減するのではないかと思っています。
      その意味では、(よくあるボイストレーニング理論と同じ結論ですが)「ミドルボイス(地声)」を出すコツは、輪状甲状筋を鍛えることにあるのかもしれません。
      ただ、鍛えるだけではだめで、鍛えた上で「地声」を高音域で出す練習が必要ですが(「裏声」をいくら出しても「ミドルボイス(地声)」の練習にはなりません)。

  5. ミックスボイスを最近知って色々なサイトを見て辿り着きました!
    そしてミックスボイスを習得したく、このサイトの通り喉仏を下げて発声していて凹んでいるかな?くらいの感覚で音階を上げていったら地声か裏声かよくわからない響きになって地声じゃ出せないところまで発声できるようになったんですが、これは成功しているのでしょうか?また、このトレーニングをしているときオペラっぽい声なのですが、この感覚でJpopなど歌おうとしたらうまく発音出来ず喉が上がってしまいます。
    改善方法などありますでしょうか?

    • > keske様
      初めまして。コメントありがとうございます。

      地声か裏声かよくわからない響きになって地声じゃ出せないところまで発声できるようになったんですが、これは成功しているのでしょうか?

      これだけだと判定は難しいですね。息漏れが少なくなった「裏声」(いわゆる「強化ファルセット」)のことを「地声か裏声かよくわからない響き」と呼んでいる可能性もありますし、「裏声」であれば「地声じゃ出せないところまで発声」することは可能ですので。
      音源があれば判定ができるのですが。

      このトレーニングをしているときオペラっぽい声なのですが、この感覚でJpopなど歌おうとしたらうまく発音出来ず喉が上がってしまいます。

      喉仏が上がりすぎないことは重要ですが、すべての発音において下げる必要はないと思います。
      おっしゃる通り、喉仏を下げると発音しづらい言葉もありますし、そういうときは多少上がっても構わないと思います。
      プロの歌手であっても、歌詞によって喉仏が上がり下がりすることはあります。常に喉仏を下げなくてはならないわけではありません。

  6. 全ての記事を読ませて頂きました。
    私は独学でボイストレーニングをしているのですが、
    こちらの記事を読んで今まで出していたのはミドル(裏声)だったのだと気付かされました。
    私は地声を出すときの喉の状態を保ったまま裏声を出すという練習をしていましたが、所謂志村声や金属音にしかなりませんでした。また鼻腔共鳴や喉を開いて歌うことなど実践的なことしかせず、ボイストレーニングを理論的に考えるなんて目もくれなかった私にとってこのブログは、馬鹿みたいですが私にとってはとても画期的でした。特にミドルヘッドを地声と裏声に分けて考えているところなどは勉強になりました。
    早速喉を凹ませて歌ってみたところ、ミドル(裏声)とは違って地声の響きをもった声を出すことができてびっくりしています。と同時に今まで練習してきたことは何だったんだろうと少々落ち込んでおります笑
    質問で、張り上げで歌う時も喉が凹む気がするのですが、張り上げでは輪状甲状筋は働いていないのでしょうか。あまり理解していなくてすみません。

  7. この記事を読んですごく納得しました。
    今の自分の状態とドンピシャです!
    ここでいくつか質問なのですが
    1.いまじぶんは今まで張り上げでmid2fまでしかでなかったのですが
    力を抜いてあるのどちんこあたりの部分を閉じる?感覚にしたらhiBまで力まずだせるようになりました。地声→地声ミドルの換声点はないですが切り替わったなーっていう感じはあります。
    しかも今日練習していて地声ミドルをだしていたらある程度高くしていき力も抜いていくと自分が裏声を出しているのか地声ミドルなのかわからなくなる状態になったのですがこれはさらにミドル地声→ミドル裏声→ファルセットorヘッドへのかんせいてんがなくなりつつあると捉えていいのでしょうか?
    2.まだ出せるようになって三日なのでいくら他の部分は力を抜いてるといっても疲れてしまいます。これは今筋トレし始めたから仕方ないですよね?
    最初からミドルだして使ったことない筋肉使って疲れないことはあるのでしょうか?
    3.もう一つの質問は自分にはミドル地声とミドル裏声の区別がなく、区別の付け方を教えてもらいたいです
    4.あともう一つは、ミドル地声、ミドル裏声では最高hiDでるのですが、裏声(ファルセット)や閉鎖した裏声はhiBまでしかでません。こんなことあるのでしょうか?

    改善点があれば練習法も踏まえて教えてもらえると助かります。
    5.あと正しいならばこのままこの声を出し続けていればミドルの声量もでて裏声も高くなりますか?
    何個も質問があるのですが
    教えてください。お願いします。

  8. こんばんは。記事を読ませていただき、非常に納得させられました。

    自分はボイトレ歴1年くらい(独学)で 特に高音にコンプレックスを持っており、ミドルボイス・ヘッドボイスを習得しようとあらゆるサイトで情報を収集して練習しています。

    本日も、カラオケに行ってきて、他サイトで紹介されている「裏声」+「声帯閉鎖」というミックスボイスの出し方を練習してきたのですが、どれだけ練習しても裏声感が消えず、この方法に疑問を抱きました。

    ただこの裏声練習のおかげで輪状甲状筋が鍛えられたのか、ミドルボイス(地声)の音域が広がって、当サイトの「地声」は「地声」からのアプローチでしか身につかないという理論はあたっていると実感しました。

    今まではミドルボイスが裏声ベースだと認識していたので、ミドルボイスを習得できれば音域が一気に広がる!と思っていたのですが、地声からコツコツ音域を広げるアプローチしかないですね・・・。

    そこで質問が2つあります。

    1、当サイトの定義において、ミドルボイス(地声)とヘッドボイス(地声)の違いは何ですか?
    「地声」は「地声」からのアプローチでしか身につかないとするとこの両者の違いがよくわかりません。

    2、現在ミックスボイス(地声)でhiA出るか出ないか程度の音域なのですが、地声の音域を増やすために、首の下を凹ませる以外になにかいい方法はないでしょうか?
    ミドルボイス(地声)を熟練させていけば地声の音域は広がっていくものでしょうか?

    ※読み込みが浅く、理解してないところもありますが、ご了承ください。

  9. 記事最初から最後までじっくり読ませていただきました。
    理論に筋が通っており、今までほかのいろいろなサイトやボイストレーナーの方に教わって腑に落ちないとこがあったのですがスッキリしました。

    喉をへこませて息を吸いながら声を出すと高音部まできれいに繋がるのですが、この状態を保ったまま声を出すと途中で裏返りすぐにガラガラした声になります。裏声にエッジボイスを混ぜたような声です。
    正しいチェストボイスができていないからでしょうか?低音は響くのですが・・ どうすれば地声ミドルがでるのでしょうか・・教えてください

  10. すみません、あとひとつ気になっていることがあるのですが。
    吸いながら発声するときはガラガラ声のまま高くしていくのか、それとも、あくびの時の「ふわぁぁぁ~~~」ってかんじの柔らかい裏声で高くしていくのか、どちらかわからないので教えてください><

  11. はじめまして。一通り記事を読ませて頂きました。
    大変参考になりました。特に6声区理論は勉強になりました。今まで高い声=裏声と結びつけていて裏声だけを練習していましたが、「粉雪」のサビのような所で裏声を出すと気が抜けてしまい、うまく歌えませんでした。ミドルボイス(地声)の概念を習ったことで歌えない理由が分かりました。ありがとうございます。

    多くのことで納得が行きましたが、声の分類のことで疑問があります。また、私にとってはこれが卓上論であり、知識や経験が不十分なので習ったことのおさらいをお願いしたいです。

    ここから私の考察です。
    まず結論ですが、地声・裏声は「音色」を、チェストボイス・ヘッドボイスは「音程」を表すものです。
    音には音量・音程・音色の3要素があります。声も同様に3つの要素があり、人間の体はそれぞれを調節することができます。

    音量は腹筋で圧力をかけて調節します。所謂「腹に力を入れる」です。(厳密には色んな筋肉を使うと思いますが。)

    音程は声帯の操作(声帯の緊張・削減・伸展)により調節します。
    輪状甲状筋で声帯の緊張・伸展が可能です。(閉鎖筋でも声帯の緊張のみ可能です。)
    声帯削減は原理不明ですが可能であるとします。

    音色(倍音成分)は声唇と声帯靭帯(声唇の緊張具合)で調節します。
    声唇が柔らかいと倍音成分が増え、硬いと減ります。
    倍音成分は地声成分であり、基本波成分は裏声成分です。
    また、第三回で述べられているように、地声の定義は「声唇と声帯靭帯が共に振動している声」、裏声の定義は「声帯靭帯のみが振動している声」です。

    ※息漏れについて
    息漏れは若干複雑なので分けて話します。今後も息漏れを除外して考察します。
    第三回で裏声は息漏れが特徴と説明されていました。しかし息漏れする声は全て裏声ということではなく、低音の息漏れは地声でも可能です。ロックのような叫ぶ音楽には向いていないですがバラードのような静かな音楽では低音のウィスパーボイスが見られます。
    ですが、低音以外、ミドルボイス以上の音域での息漏れは裏声です。裏声の息漏れには程度があり、息漏れが少なければ「芯のある裏声」、多ければ「芯のない裏声」となります。

    ここの声帯の理論にはどこにも記述がありませんが、私は【声帯伸展と声唇の緊張は同時に起こる】と考えます。つまり、
    【高音を出そうとすると裏声成分が増加】します。音程と音色を別々に操作することは不可能で、互いへの影響を抑える練習しかできないと思います。

    ミドルボイス程度の音程なら声帯の緊張は抑えられても、ヘッドボイスまで行くと難しくなると思います。
    ヘッドボイスを裏声でなく地声で出すなら声帯を過度に緊張させずに高音程を出す必要があります。
    また、チェストボイスを裏声で出すなら声帯を緊張させながら低音を出す必要があります。

    第四回にて、「チェストボイス寄りのミドルボイス」「ヘッドボイス寄りのミドルボイス」の項目がありましたが、これは声帯の緊張具合によって分かれると考えます。緊張が軽ければチェストボイス寄り、重ければヘッドボイス寄りになります。

    また、裏声は地声より音程が高くなるのでチェストボイス・ミドルボイス・ヘッドボイスの境界は地声と裏声で変わります。チェストボイス(地声)の最高音はミドルボイス(裏声)より低くなります。(練習すれば差が無くなるかもしれません。)
    よって、チェストボイス(地声)とミドルボイス(裏声)の間の「換声点」は存在しません。実際に2つの声区を切り替える時は、ミドルボイス(地声)かチェストボイス(裏声)を経由して切り替えます。なので2つの「換声点」を通っているということになります。

    以上が考察です。
    ここから私が疑問に思ったことです。5つあります。
    ・私の地声・裏声(地声成分・裏声成分)の定義は正しいのか
    ・チェストボイス(裏声)は存在するのか
    ・声帯削減の原理は何か
    ・息漏れと地声成分・裏声成分は関係しているのか
    ・張り上げの原理は何か、声が枯れる(しゃがれる)原理はなにか

    1つ目についてです。
    このサイトの地声・裏声の定義と、私の地声成分・裏声成分の定義と合わせると矛盾が発生します。
    裏声成分の定義は声唇の緊張の重さで、地声成分はその逆(声唇の緊張の軽さ)です。裏声成分の強い地声は声唇が(一様に、もしくは部分的に)緊張しつつも、声帯靭帯に合わせて振動していると考えられます。
    しかし、地声成分の強い裏声は声唇が振動しないのに、緊張していない状態となってしまいます。地声成分の定義が違うのでしょうか?違わないのなら、「地声成分の強い裏声」は存在するのでしょうか?

    2つ目についてです。
    チェストボイス(裏声)を出す条件として、声帯を緊張させながら低音を出す必要があると考えましたが、それは可能なのでしょうか?無理ならばチェストボイス(裏声)は不可能、或いは可能でも音程がミドルボイスの付近まで高くなってしまうということになります。
    また、逆のことにも同様のことが言えます。声帯を緊張させすに高音を出すことは可能なのかということです。今のところは鍛錬をすれば可能であり、ヘッドボイス(地声)を出せる人は声帯を緊張させる(裏声にする)ともっと高い声が出せると考えています。

    3つ目についてです。
    輪状甲状筋を使えば声帯緊張・伸展は可能、という理論には納得行きましたが、声帯削減については納得いきませんでした。第十四会にて輪状甲状筋によって振動停止が起こると説明されていますが、なぜ振動停止が起こるのでしょうか?声帯がそういう構造になっているのでしょうか?

    4つ目についてです。
    ここまで息漏れを考えないで疑問点を考えましたが、「息漏れの少なさ」を「地声成分」とすれば、「芯のある裏声」が「地声成分の強い裏声」となり、1つ目の疑問が解決します。同様に「息漏れの多さ」を「裏声成分」とすれば、「芯のない裏声」についても説明できます。
    しかし、これでは息漏れのある地声が「裏声成分の強い地声」となりますが、低音のウィスパーボイス以外では存在しないと思われます。低音のウィスパーボイスについても、裏声成分が強いとは考えにくいです。
    ただし、ウィスパーボイスと息漏れ声は違うという考えを他の場所で見ました。その考えも正しいかもしれないし、私自身判別がつきませんが、それを抜きにしても地声の息漏れが裏声成分とは思えません。

    5つ目についてです。6声区理論とは関係ありませんが。
    実際に歌っている最中によく声を張り上げていないかが気になります。裏声なら歌えるパートを地声で歌おうとするとよく張り上がるのですが、なぜ声が張り上がるのでしょうか?
    張り上げたミドルボイス(地声)とヘッドボイス(地声)の違い、「ヘッドボイス(地声)が上手く出せない」状態を具体的に教えて欲しいです。できればその状態を改善する方法もあれば助かります。
    また、声が枯れる(しゃがれる)現象についても解説して欲しいです。裏声のhiAのロングトーンを繰り返すような曲をずっと歌っていると喉が辛くなり、しゃがれてしまいます。これは喉の筋肉が疲れているせいなのか、それとも声帯がダメージを受けているのでしょうか?
    参考に、私の最高音域は地声でmidG#、裏声でhiA#です。裏声は張り上げてるかもしれません。ちなみに男です。

    6声区理論に関する考察と疑問は以上です。勘違いがあれば訂正して下さると助かります。
    それと実際に行うボイトレの内容についてもいくつか確認したいです。

    ・エッジボイスは裏声での声帯閉鎖の練習であり、高音の地声(ミドルボイス)を出す練習にはならない。しかし、息漏れの少ない裏声(芯のある裏声)を出す練習にはなる。
    ・輪状甲状筋の鍛錬は声帯の操作の感覚を掴めるので、高音の声(ミドルボイス以上)を出す練習になる。地声・裏声は問わない。

    以上です。今は音域を広げる為にヘッドボイスを出す練習に集中します。長文失礼しました。

    • > 紅様
      初めまして。コメントありがとうございます。
      また、非常に丁寧かつ詳細な書き込みをありがとうございます。

      内容が「考察」と「疑問」に分かれていますので、レスを分けてお答えします。
      今回は「考察」についてのみお答えします。

      「考察」については概ね正しいので、私の記事の内容とは異なる点だけお答えします。

      しかし息漏れする声は全て裏声ということではなく、低音の息漏れは地声でも可能です。

      「地声」の「息漏れ」は低音に限らず、高音でも可能です。「ミドルボイス(地声)」や「ヘッドボイス(地声)」でウィスパーボイスを出すことは、原理的には可能です。
      ただ、高音は静かに歌うよりは、曲の盛り上がりで派手に歌い上げることが多いので、ウィスパーボイスを使うことはあまりないと思います。

      私は【声帯伸展と声唇の緊張は同時に起こる】と考えます。つまり、【高音を出そうとすると裏声成分が増加】します。

      低音から高音になるほど基本波成分が増加し、倍音成分が減少するというのはその通りだと思いますし、そのことはボイストレーニング論の中でも書いていたかと思います。
      ただ、それが「声唇の緊張」によって起こるのかは私には判断できません。

      「チェストボイス寄りのミドルボイス」「ヘッドボイス寄りのミドルボイス」の項目がありましたが、これは声帯の緊張具合によって分かれると考えます。緊張が軽ければチェストボイス寄り、重ければヘッドボイス寄りになります。

      これについては私自身も研究中であり、どういう原理で差異が生まれるのかは分かっていません。
      なので、「声帯の緊張具合」によって生まれるのかどうかも私には判断できません。

      裏声は地声より音程が高くなるのでチェストボイス・ミドルボイス・ヘッドボイスの境界は地声と裏声で変わります。チェストボイス(地声)の最高音はミドルボイス(裏声)より低くなります。

      これは「裏声は地声より音程が高い」の意味によりますね。
      「高音(例えばhiA)をミドルボイス(地声)で出せる人はミドルボイス(裏声)でも出せる。しかし、高音(例えばhiA)をミドルボイス(裏声)で出せる人がミドルボイス(地声)でも出せるとは限らない。
      ミドルボイス(裏声)よりもミドルボイス(地声)のほうが難易度が高いからである。
      したがって、地声よりも裏声のほうが、発声可能な最高音は高いものになる」
      という意味であれば、正しいと思います。

    • > 紅様
      先ほどのレスの続きです。
      今度は「疑問」に対してお答えします。

      (1)「地声成分」「裏声成分」について
      紅様の文章を読む限り、私と紅様とで「地声成分」「裏声成分」の定義に違いがあるように思われます。
      ですので、その定義の確認をしないと、疑問にお答えするのは難しそうです。

      私は、「倍音成分は地声成分であり、基本波成分は裏声成分」と考えています。これは紅様が「考察」で書かれていたことと同じです。
      ただ、「地声成分」と「裏声成分」の違いがなぜ声唇の緊張の軽重によるのかが私には理解できません。
      なので、なぜ紅様がそのようにお考えなのかをご説明いただけますか。

      ちなみに、私の考えでは、「基本波成分」「倍音成分」は、声帯の厚みによって差が出ると思っています。
      例えば、そもそも薄い声帯を持っている人は、「基本波成分」が強い声質(例えばテノールやアルトのような軽めの声質)になります。
      逆に厚い声帯の人は、「倍音成分」が強い声質(例えばバスやバリトンのような重めの声質)になります。

      ただ、厚い声帯の持ち主であっても、声帯削減時に声帯が薄くなると、「基本波成分」の強い「ミドルボイス(地声)」や「ヘッドボイス(地声)」になります。

      (2)「チェストボイス(裏声)」について
      チェストボイス(裏声)を出す条件として、声帯を緊張させながら低音を出す必要があると考えましたが、それは可能なのでしょうか?
      「チェストボイス(裏声)」も「ミドルボイス(裏声)」も、「声帯靭帯」だけが振動するという原理は変わりませんので、声帯を緊張させる必要はないと思いますよ。

      (3)声帯削減について
      声帯削減については私自身が研究途上ということもありますし、声帯削減に関する医学的・解剖学的な研究がそれほどないということもあります。
      なので正確にはお答えできませんが、一言でいえば「声帯の構造がそうなっている」ということになるかと思います。

      輪ゴムを例に挙げて説明します。
      輪ゴムは弛緩した状態では丸いままですが、両手で輪ゴムの両端を引っ張ると、ゴムがピンと張った状態になります。
      文章だと表現しにくいので記号でいうと、

      弛緩した状態は ○ こんな感じのゴムであったのが
      引っ張った状態になると ⊂⊃ こんな感じに横に細長くなります。
      さらに引っ張ると = こんな感じに、ゴムとゴムの間の距離がどんどん狭まります。
      輪ゴムが千切れることなく極限まで引っ張れば ─ このように、ゴムとゴムとが接触します(普通はそれまでに千切れるのですが)。

      声帯に話を戻すと、声帯削減とは、ゴムでいう接触が発生している状態だと考えられます。
      声帯の襞と襞が接触することにより、接触している部位では振動が発生しなくなると思われます。

      もし文章で分かりづらいということでしたら、再度(今度は画像などで)ご説明いたします。

      (4)息漏れについて
      これも(1)同様、「基本波成分」「倍音成分」に関する定義を確認しなければお答えすることができません。

      (5)声の張り上げについて
      そもそも「声を張り上げる」とは、声帯を伸展させずに緊張させることにより、高音を出している状態のことです。

      高音を「地声」で出す場合、声帯の伸展によって出さなくてはならないのですが、それができないため、声帯を緊張させることで振動数を上げているわけです。
      当然、声帯を過度に緊張させることは負担を強いますので、喉がしゃがれる原因になります。
      (補足しますが、声帯伸展が全く負担がない、というわけではありません)

      あと、ボイトレの内容についてはその2点で正しいと思います。

      • コメント返事ありがとうございます。
        知識の確認ができて助かりました。ボイトレに活かして行きます。
        地声成分・裏声成分の考察では早とちりしていたかもしれないと思い、考え直しました。

        >>「地声」の「息漏れ」は低音に限らず、高音でも可能です。「ミドルボイス(地声)」や「ヘッドボイス(地声)」でウィスパーボイスを出すことは、原理的には可能です。

        探していたら高音のウィスパーボイスを使っている曲が見つかりました。
        「凛として時雨」の「unravel」です。

        ショート版ですがこの曲はサビの音程が上がる所以外では地声でしょうか。

        >>低音から高音になるほど基本波成分が増加し、倍音成分が減少するというのはその通りだと思いますし、そのことはボイストレーニング論の中でも書いていたかと思います。
        >>ただ、それが「声唇の緊張」によって起こるのかは私には判断できません。

        あくまで物理的な法則によってそうなるのであり、「声唇の緊張」との関係は無いのでしょうか。

        私は人間の声帯は音色、つまり地声成分と裏声成分(倍音成分と基本波成分)を自由に調節でき、「チェストボイス寄りのミドルボイス」「ヘッドボイス寄りのミドルボイス」を切り替えられると考えていましたが、
        そうではなく、声帯が出せる音色は2種類(地声か裏声)であり、それぞれの地声成分と裏声成分の程度は個人差によって異なる、という説が正しいのではないかと思いました。
        声優や声真似が得意な人、練習した人等は音色をある程度調節できるかもしれませんが、私の体感ではそのように思えます。
        個人差の原因は流星群様の「声帯の厚み」の違いで納得が行きます。

        >>(3)声帯削減について
        >>声帯に話を戻すと、声帯削減とは、ゴムでいう接触が発生している状態だと考えられます。
        >>声帯の襞と襞が接触することにより、接触している部位では振動が発生しなくなると思われます。
        >>もし文章で分かりづらいということでしたら、再度(今度は画像などで)ご説明いたします。

        理解はできました。声帯の一部が伸展によって振動できなくなっているということですね。
        となると声帯の全てを一様に伸展すると振動できる部位が無くなるので
        振動できる部位とできない部位では声帯の張力が違うということになります。
        閉鎖筋によって声帯の部位ごとに張力を変化させているのでしょうか。
        これからの研究によって解明されて欲しいですね。

        >>(5)声の張り上げについて
        >>そもそも「声を張り上げる」とは、声帯を伸展させずに緊張させることにより、高音を出している状態のことです。

        声帯の伸展以外に声帯を緊張させる手段はあるけど、声帯に負担がかかるので推奨されないんですね。
        声帯伸展の負担とは声帯の出血や筋肉痛でしょうか。

      • > 紅様
        コメントありがとうございます。

        ショート版ですがこの曲はサビの音程が上がる所以外では地声でしょうか。

        「サビの音程が上がる所」がどこを指しているのか分からないので、お手数ですが、動画の中の何秒の箇所か示していただけるでしょうか。
        私がよくボイストレーニング論でやっているように、00:12~00:13「歌詞」のように示していただけると分かりやすいです。

        あくまで物理的な法則によってそうなるのであり、「声唇の緊張」との関係は無いのでしょうか。

        「声唇の緊張」であろうと何であろうと、すべては「物理的な法則」によって起きていますから、「声唇の緊張」が「物理的な法則」でないということはありません。

        紅様のご意見は、「地声成分」「裏声成分」という概念を、現実の「地声」「裏声」と結びつけているために誤解が発生しているものとお見受けします。
        「地声成分」「裏声成分」という概念は、あくまで「倍音成分」と「基本波成分」を指すものであり、実際に「地声」「裏声」であるかどうかとは全く関係ありません。
        「地声成分」が多いからといって、「地声」とは限らないのです。

        ですから、私は「地声成分」「裏声成分」という言葉の使用はやめるべきだと考えています。
        この言葉は「地声」「裏声」を連想させますし、あたかも「地声:裏声=70:30」のような歌い方が可能であるかのように思わせるからです。
        (もしかすると理論的には可能かもしれませんが、そういう歌い方をしている歌手を見たことがありません)

        声帯が出せる音色は2種類(地声か裏声)であり、それぞれの地声成分と裏声成分の程度は個人差によって異なる、という説が正しいのではないかと思いました。

        「チェストボイス寄りのミドルボイス」「ヘッドボイス寄りのミドルボイス」を切り替えられる

        この2つで正しいと思います。
        ただ、実際に切り替えて歌っている歌手を私は見たことがありませんし、理論的には可能でも、実際にはかなり難しいと思います。
        「ベル・カント唱法」とHR/HMの唱法を使い分けて歌うトーマス・ヴィクストロムという歌手がいますが、彼なら多少できるかもしれません。

        声帯の伸展以外に声帯を緊張させる手段はあるけど、声帯に負担がかかるので推奨されないんですね。

        紅様はずいぶん声帯の緊張にこだわっていらっしゃいますが、別に声帯の伸展が声帯を緊張させているわけではありませんよ(少しはさせているかもしれませんが)。
        進展は伸展、緊張は緊張で別の話です。

        声帯伸展の負担とは声帯の出血や筋肉痛でしょうか。

        誤解ないように補足すると、声帯を伸展させる発声であろうと緊張させる歌い方であろうと、声帯に負担はかかります。
        ボイストレーニング本には「脱力してリラックスして」と書いているものがありますが、全く力を入れずに声帯を伸展させられるわけがありません。
        力を入れる必要はあるのですが、必要以上に力を入れると苦しくなるし、負担が大きくなりすぎて喉を壊す原因になりうる、ということです。

        声帯の負担については、ポリープや声帯結節など色々なものがあります。

      • コメント返事ありがとうございます。

        >>「サビの音程が上がる所」がどこを指しているのか分からないので、お手数ですが、動画の中の何秒の箇所か示していただけるでしょうか。

        失礼しました。この歌詞です。
        0:12 僕の中「に」
        0:25 君が笑「う」
        1:11 見えなく「な」って
        1:25 傷つけたくは「な」いよ

        >>紅様のご意見は、「地声成分」「裏声成分」という概念を、現実の「地声」「裏声」と結びつけているために誤解が発生しているものとお見受けします。
        >>私は「地声成分」「裏声成分」という言葉の使用はやめるべきだと考えています。

        流星群様の仰るとおりでした。地声と裏声は音色の一種であり成分の概念とは切り離して考えるものでした。「倍音成分」「基本波成分」も数字1つで表せるものではありませんし、使用を控えます。

        >>「ベル・カント唱法」とHR/HMの唱法を使い分けて歌うトーマス・ヴィクストロムという歌手がいますが、彼なら多少できるかもしれません。

        確証は持てませんが「チェストボイス寄りのミドルボイス」「ヘッドボイス寄りのミドルボイス」を使い分けているように聞こえました。ミドルボイスとヘッドボイスの喚声点が分からず、むしろチェストボイスとヘッドボイスの換声点があるように思えました。

        主観的な印象ですが、チェストボイスとヘッドボイスの音色は音程の違いを抜きにしても、かなり違うように聞こえます。裏声を習得するなら裏声の歌い方を身に付けなければいけないように、ヘッドボイスもヘッドボイスの歌い方があるのではないでしょうか。
        ヘッドボイスがただの(チェストボイスから見た)ミドルボイスの延長であれば、ミドルボイスを完璧にし声帯の十分な筋肉と正しい力の配分を覚えればヘッドボイスが身につくかもしれませんが、私にはそうとは思えません。
        流星群様はどうお考えでしょうか。地声と裏声両方についてお聞かせ下さい。

        >>進展は伸展、緊張は緊張で別の話です。

        伸展と緊張は高音を出す別々の手段ということですね。

        >>力を入れる必要はあるのですが、必要以上に力を入れると苦しくなるし、負担が大きくなりすぎて喉を壊す原因になりうる、ということです。
        >>声帯の負担については、ポリープや声帯結節など色々なものがあります。

        調べましたが、過度な大声や声帯を長く使い続けることが原因なんですね。最低限の力と休憩を取ることを考えていきます。

  12. 最終的に人種や性別、感覚等々様々な差異が生じる発声においては何が正解かなのではなくて、矛盾や破綻の少ないものこそが是だと考えていました。
    様々な記述を読んできましたが貴ブログ以上に論理的にまとまっている記述には今まで出会わなかったように思います。

    十五回分、すべての記事に目を通したつもりではありますが、一つしっくりコない点があったので質問させてください。
    「声帯の適切な進展・削減」こそがチェストボイス・ミドルボイス・ヘッドボイスの区別を成すものだという解説であると(私は)理解しましたが、
    「声帯の適切な進展・削減」の定義がきちんとされていないような気がしました。他ブログや著作の批判がきちんとしていて、すっと腑に落ちたのですが、唯一「声帯の適切な進展・削減」に関してのみ、ぽっとその語句だけが毎回取り上げられており、いわゆる巷の理論をそのまま持ってきているように見受けられました。
    流星群さんが考える「声帯の適切な進展・削減」とは何か、文面の通りであると言われればそこまでなのですが、もし宜しければお教え下さい。

  13. 度々すみません。夜中に読んだものですからこちらの記憶が曖昧だったのでしょう。先の内容はボイストレーニング論その十四おおよそが書かれていますね。
    かつて自分もF4までしか出なかったのが、今ではA#4~B4付近までは発声できるようになりました。ですがそこから全く伸びずここで定義される「ミドルボイス(地声)」がB4付近がおおよその限度というのを見て、まさに自分の当たっている壁がそれなのでは?と感じました。

    >ところが、「ミドルボイス(地声)」が出せるようになる
    >私は「ヘッドボイス(裏声)」は出せるのですが
    とありますが、「ミドルボイス(地声)」が安定して出せるのであれば、そこへ至るまでどういった訓練をされたのか、どのようにして「ヘッドボイス(裏声)」に至ったのかを少しで構いませんので、お教え願えませんでしょうか。
    普通に曲に合わせて歌っていたらできるようになりました、でも構いませんので。

  14. 吸気発声のときに裏声になってしまうのですが、どうしたらチェストボイス(地声)で上手く出すことができるでしょうか?

  15. こんにちは!自分は他人が聴いてる感覚も自分が出してる感覚も限りなく地声に近いミドルボイスまでは出すことができますが、どうしてもこのサイトで仰っている地声のヘッドボイスが出せません。
    より伸展を必要とするということは輪状甲状筋を裏声発声によって鍛えていけばセカンドブリッチを克服して地声のヘッドに繋がっていけますかね?

    あと、地声のヘッドボイスは出してる感覚も地声にちかいのでしょうか?いろいろ聞いてすみません。。よろしくお願いします!

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